手料理が旅館と身体をつくる。―もだし料理の取材を通じて― 旅館朝日屋女将 佐藤ゆきさん

佐藤ゆきさんは、大鳥地域繁岡集落の出身。中学校を卒業してからは家の農業の手伝い、冬は編み物をして暮らした。旅館朝日屋の長男、佐藤征勝さんとの結婚を機に旅館で働き始め、半世紀もの間、厨房に立ち続けてきた。山菜・キノコなどの田舎料理、馴れずしや笹巻、お餅、漬物といった伝統食は、親や地域から受け継がれ、要領をえたゆきさんの掌で今も再現されている。あっけらかんとした人柄と素朴な手料理に胃袋をつかまれた釣り … 続きを読む 手料理が旅館と身体をつくる。―もだし料理の取材を通じて― 旅館朝日屋女将 佐藤ゆきさん