春の山奥でのみ食された”ヘビタタキ”を喰らう。 伊藤まさみさん

大鳥に住み始めて3年目の夏頃だったと思う。地元の方から、「ヘビも昔は食べたもんだ。」という話を聞いて、自分で捕まえて食べてみるようになった。初めての調理は、皮を剥いてぶつ切りにし、酒と醤油で味付けして炒めただけの素朴なもの。骨が硬くてかなり食べにくかったが、味は鳥肉に近いと感じた。確か、シマヘビだったと思う。ヘビを食べた話を地元の人にすると記憶の引き出しが開いたのか、「山ではヘビをキリタンポみたい … 続きを読む 春の山奥でのみ食された”ヘビタタキ”を喰らう。 伊藤まさみさん