お知らせ

通販の一時受注停止のお知らせ(7月中旬~11月初旬まで)

いつも大鳥てんごをご覧いただき、また、商品を購入いただき、誠に有難うございます。

もともと、このサイトは、民俗情報×通販という一般的にはあまり見られない組み合わせで2017年にスタートし、地元の方々を含め、多くの方々に支えられて運営できてきました。少しずつですが記事を見てくださる方、商品を買って下さる方も増え、大鳥の面白さ、美味しさが伝わっているのかなと思うと嬉しく思います。

大鳥てんごの片足である、大鳥地域の民俗・歴史についても、これまで少しずつですがウェブの記事や小冊子などで表現してきました。こちらも、一重に地元の方々が大鳥で暮らしてきた経験や知恵を、惜しみなく教えて頂けたからこそ表に出せてきたのかなと思っております。大鳥地域の民俗調査はかれこれ4年ほど継続しているのですが、大鳥地域の民俗・歴史を調べれば調べるほど、『日本の中の東北、東北の中の山形、山形の中の鶴岡、鶴岡の中の大鳥』という地域の輪郭がぼやけてきてしまいました。

昨年から日本史、狩猟史、農業史、林政史、宗教史、自治史などを少しずつ勉強していて、日本の大きな流れの中での大鳥の歴史にリンクする部分を見つけては面白いなーと思いながらも、東日本と西日本、もしくは関東以西と東北は、同じ日本でも結構な違いがあることを知りました。西日本は朝廷&政治の中心期間が長かったし、朝鮮半島も近かったことが大きな影響を与えてきた。商業が大きく発展したのも江戸と大坂。気候も違って生活スタイルや1次産業にも差異がある。明治維新以降も、関東&西日本を中心に工業化が始まっていく。近年の猪・鹿の増加も西日本から広がってきたようで、一方ツキノワグマは生息域を広げている。狩猟の文化も東と西で違うよう。地域づくりの分野では西高東低(西日本のほうがいわゆる”成功事例”が多い)となっているが、なぜだろう…。

そうしたいろいろな他地域の物事に興味を抱き、現地に行って見聞きしたり調べたりしたいと昨年度から考えておりました。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、一時は中止を考えました。ですが、緊急事態宣言が解除され、経済活動が徐々に再開されてきています。大鳥にも他県ナンバーがぽつぽつと見られるようになりました。7月時点においては東京を中心として感染者数が増加傾向にあり、まだまだ予断を許さない状況ではありますが、重症患者数は日に日に減っていること、発生源の多くは大都市圏・夜のお店に集中していること。

上記状況を受け、7月中旬~11月初旬まで長期でお休みを頂き、旅人となって、普段なかなかいけない西日本(中部・関西より西側)を中心に調査旅行をすることにしました。大都市圏、居酒屋等での滞在は極力控え、車で一人旅をする予定です。

大鳥てんごの通販についても、誠に勝手ではありますが上記理由により7月~10月の受注を停止とさせて頂きます。11月以降、塩漬けの山菜・キノコなどをご注文頂ければ幸いです。

※6月末時点で10月頃発送のご注文・予約頂いたものに関しては手配を進めておりますので、何卒宜しくお願い致します。

 

興味は多岐にわたりますが、

マクロでは日本の古代~現代の歴史(朝廷・政治・宗教・外交・文化)の舞台を見に、歴史建造物(寺社・城・古墳・遺跡など)や博物館、景勝地、ジオパークなどを巡り、

ミクロでは山間地域を中心とした景観・自然環境・狩猟・農林業・食文化・地域史・地域づくりの現場へ、地域や民俗資料館をめぐりつつ、地域で活躍されている方々、長年お会いしていなかった方々などを訪ねたい。美味しいモノも食べたい。素敵な場所へ泊まりたい。

宮本常一さんの『民俗学の旅』を携えて。

訪れた先々で、記事を更新していきたいと思っておりますので楽しみにしていただければ幸いです。

繰り返しになりますが、新型コロナウイルスがまだまだ予断の許さない中、第二波、第三波も予見されている状況下で、このような行動をすることに対して様々なご意見があるかと思います。状況によっては、中断することも視野に入れています。個人的な興味で多くの地域に長々とお邪魔するので積極的な交流は控え目でいたいと思いますが、こんな旅人でも良ければ…という方はぜひ、互いに気を付けながらお話できれば嬉しいです。マスク等はもちろん積んでいきます。

大鳥てんご 管理人 田口  比呂貴