タラノメ|楤芽
タラノメは、タラノキというウコギ科の落葉低木の新芽のこと。日当たりがよい林や藪などに生え、5月上旬~中旬頃に若芽が出始めてたところを採取します。タラノキの幹や枝にはトゲが生えていて素手だとかなり痛い。軍手や手袋をし、先端の若芽の付け根を持ち、はかまのところから折り採ります。はかまは食べないので取っておく。採り方の注意は、タラノキの枝からいくつかタラの芽が出ていても、先端の一番芽だけを採ること。2番芽、3番芽は残さないと、枝が枯れる。
ほのかな苦味ともっちりした触感があり、何と言っても天ぷらが定番。胡麻の和え物や、炒め物にも合います。大鳥ではあまり塩蔵されないので、この時期しか食べられない貴重な食材。
■参考文献
『よくわかる山菜大図鑑―新芽 葉 実 花』今井國勝、今井万岐子