お知らせ

『大鳥音楽祭VOL.4』イベントレポート -ようやくこのイベントが、体を成してきた。-

今年の大鳥音楽祭が無事、終わりました。

共鳴する何かを探しに、いざ大鳥音楽祭へ。ー2018年6月30日(土)大鳥音楽祭vol.4を開催します。ー|大鳥てんご

4回目となる今回は壁画美術展、前夜祭、ぜんまい小屋の展示、ドキュメンタリー映画『越後奥三面―山に生かされた日々―』の上映、トークイベント、飲食ブース、小冊子『エントロビスタ』の配布、音楽祭、打上げと、昨年以上に盛りだくさんな内容。

前夜祭は25名、映画は約30名、音楽祭は約60名、演者やスタッフをいれると延べ100人以上の人たちが2日間、大鳥を楽しんで行ってくれました。遠路はるばる足を運んでいただいた方々も、庄内から来た方々も、演者の方々、スタッフの方々、庄内ドキュメンタリー映画友の会の方々、山形ドキュメンタリー映画の会の方々、そして実行委員会のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 

いちスタッフとして毎年関わらせて頂いているのですが、今年は会場の雰囲気が格段に良くなっていました。会場に入った瞬間にその空気を肌で感じ、「うわっ…!イイッ!」って内面で発見したというか。

大鳥音楽祭というイベントが育っているんだと感じました。

それは、毎年新しい企画を打つとか、演者を変えるとか、規模を大きくするとかそういうことじゃなく、大鳥音楽祭として大事にしているテーマに、このイベントがようやく近づいてきたという感覚。伝統芸能で言えば、若者の踊り手やお囃子手がようやく”伝統芸能の領域”に入ってきたという感覚。

大鳥音楽祭のテーマというのは

大鳥音楽祭は、人と人、人と地域が交差する辺境の音楽イベント。

世界へ向けて表現しているアーティストと、

山を歩きたい、森の中で創造作品に出会いたい、自然と調和する生演奏を

聴きたいという人とが出会う場です。

大鳥音楽祭を通じて、大鳥を好きになってもらうこと、

再び訪れてもらうことを目指しています。

というもの。

シンプルだけど、この言葉にイベント自体がだんだん体を成してきたと思う。

イベントの評価軸というのは、枝葉がバッと広がるようにおもしろい企画を沢山打って人がいっぱい集まってめちゃくちゃ盛り上がった!というのが1つですが、もう1つは回を重ねるごとに年輪のように太くなり、深みが増していく…というのがあって、今回の音楽祭では後者を強く感じさせてくれました。

来年の音楽祭はどんな企画になるのか、どんな人たちが参加してくれるのか、どんな当日を迎えることになるのか、今は真っ白ですが、これからが楽しみです。

また来年、お会いしましょう!

文責:田口 比呂貴  写真提供:三浦一喜

Webページ⇒大鳥音楽祭