山形鶴岡大鳥てんご

山形 鶴岡 大鳥てんご
|十一月十二日|月曜日|

葉っぱもだいぶ散ってきた。地域のあちこちでは雪囲いが始まっています。もうすぐ冬だなぁ。

大鳥聞き書き

『彫刻家/詩作家 嶋尾和夫さん。vol.2 ―人間としての多様性と、生物としての多様性、というお話。―』

大鳥に移住して20年以上が経ったという嶋尾和夫さん。福岡県で生まれ、高校生からは東京で過ごしてきたが、大学生の時に遭遇した学生運動の雰囲気の中で、「自分とは何か…。」ということを強く意識するようになったそうです。大学にいる意義を見出せなくなって中退し、コーヒー屋や町工場で働きながら詩作活動を続けてきた。この頃から数多くの文学・映画・美術作品に触れ、四十歳を過ぎた頃に奈良の仏像彫刻を見て彫刻家を志し、現在のアトリエである山形県鶴岡市大鳥地域へと移住。年に数回、個展を開催する傍ら、地域の農作業 ...

山形県鶴岡の山のおく、
山村集落『大鳥』

クマやカモシカが森に生き、
岩魚やカジカが川に棲む。
雪に押された地表から山菜が育ち、
風や雪で倒れた木から茸が出る。

ムラとして始まって八〇〇年以上
大鳥はずっと、山と共に生きてきた。
一年後も、一〇年後も、一〇〇年後も
山の恩恵を受け続けられるようにと、
動植物を頂くことも、
遠慮することもしてきた。
山の神から授かったクマは
みんなで分け合ってきた。

今にも途切れそうなムラの歴史と
森の中で育んできだ民俗知を
次に繋いでいけるように。
大鳥てんごは、大鳥に根を張り、
山のモノを生業とするムラ人を
増やしていきたいと願っています。

手籠〈てんご〉と山へ

背丈以上の積雪に覆われる冬。
雪の重みで折れた大木から
自然の成り行きに任せて
茸が生えてくる。
茸が出そうな倒木や枯れ木を
春先から少しずつ調べておき、
夏の終わり頃から
大鳥の人たちはてんごを背負って
山にいく。
慣れた足取りで藪をかき分け、
蔓をかわし、枝を掴んで
旬の茸を探し当てる。
土や葉が付かぬように採取して、
形が崩れないよう柴で包む。
こうして採られた茸は、
キヅケを取り、洗って選別し、
一袋ずつ梱包して送ります。
採れたての香りと食感、
山の名人が採った選り茸を
ぜひ、味わってみてください。
※てんご=山に背負っていく手籠

山の名人が採る、新鮮な山のめぐみをお届けします。

    ごあいさつ

    このサイトの主役は大鳥地域。
    食文化・歴史・民俗・生業・自治…
    地域で起こってきたことを
    すこしずつ、すこしずつ
    書き綴っていきます。

    山のモノを鮮度の良い状態で
    送ることはもちろん、
    その背景にある地域の営み、
    暮らしを支える山のことなども
    お伝えしたいと思っています。
    山のごっつぉが食卓に並んだら、
    ほんの少しだけ、
    大鳥を話題に入れてもらえると
    うれしいです。

    大鳥てんご管理人
    田口 比呂貴