
干しぜんまい煮 -貴重なぜんまいは具材を加え、増やして食べる- 三浦勝子さん
昔ながらのぜんまい煮を、寿岡集落在住の三浦勝子さんに作ってもらった。2018年2月17日。3m50㎝もの雪に覆われた大鳥で、この日も雪がちらついていた。
勝子さんが持ってきてくれた”ぜんまい”は親指ほどに太く、立派なもの。「ほら、ぜんまい。この前ふっといな持ってきておいて、今日は細いなって言われるとわりぃと思って。」と冗談を聞かせてくれた。「俺はや、色んな具材入れねぇでこのまま食べてぇ人だな。都会のほうでは量いっぱいするために、油揚げとか糸こんにゃくとか人参とか入れっけども、自分ではこのまま。」大鳥では豊富な山菜を身近な山で採れるからこそ贅沢にぜんまいだけで調理しますが、貴重で高級なぜんまいをじっくり長く味わうために、今回は糸こんにゃくや人参、油揚げも一緒に用意してくれた。
前日から繰り返しお湯にかけて戻してくれたぜんまい、人参、油揚げを手際よく切り、油をしいた鍋でサッと煮つける。5分ほどで出来上がったぜんまい煮は、時間が経つと味が浸み込んでさらに美味しい。調理時間も短く簡単で、晩酌のアテにもなる。大鳥の干しぜんまいでぜひ作ってみて欲しい一品。
ぜんまい煮の作り方
材料
- ぜんまい - 400g
- 糸こんにゃく - 一袋
- にんじん - 1/4本
- 油揚げ - 3枚
- 醤油 - 大さじ3
- 砂糖 - 小さじ2
- 酒 - 小さじ2
- ダシ - 少々
- 油 - 少々(ゴマ油もOK)
作り方
1.水に戻しておいたぜんまいを6㎝くらいに切る。にんじん、油揚げは短冊切りにする。
2.鍋を火にかけ油をしき、人参、ぜんまい、油揚げ、糸こんにゃくを入れる。
3.だし、醤油、砂糖、酒を加え、サッと炒める。
写真中央が三浦勝子さん。右は今回一緒に取材協力をしてくれた繁岡集落の工藤静代さん。
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